人体の細胞すべてに無数に酵素が存在しています。
私たち人間は眼を開けること、歩くこと、呼吸をすること、食べること、さらには寝ることなど何をするにも酵素なくしては活動できません。
酵素とはそれほど生命の維持の根幹に関与している重要な存在です。
しかし、ミネラルがないと酵素は働くことができません。
酵素はたんぱく質からできています。
体内で働く酵素は、現在確認されているだけでもおよそ3000種類程度で、最終的には数万種類はあると言われ、それぞれの役目を持って働いています。
その酵素が働くためには、ミネラルとビタミンが不可欠なのです。
ミネラルとビタミンは、酵素の働きを補う「補酵素」=「コエンザイム」と呼ばれており、文字通り酵素の働きを補いつつ、細胞を活性化させる働きを果しています。
身体を自動車にたとえると、エンジンは酵素、たんぱく質やビタミンなどのカロリー源はガソリン、そしてミネラルはエンジンを円滑に動かすための潤滑油=オイルだと言えます。
車を走らせるためにはガソリンが必要ですが、いくらガソリンが満タンでも、オイルが不足したり古くなっていれば、エンジンはスムースに回転せず、馬力は落ち、ついには焼きついてしまいます。
このようにミネラルは細胞を活性化させ、内臓や筋肉などを動かす動力源として、人体の機能すべての基本である細胞活動全般に関わっているわけです。
抜粋: NPO法人・予防医学普及事業団「知っておきたいミネラルのすべて」